SL冬の湿原号、利用好調 昨年度並み1万3545人
JR北海道釧路支社(戸川達雄支社長)は、今年度釧網線で運行した人気観光列車「SL冬の湿原号」と「流氷物語号」の利用状況をまとめた。同支社によると、冬の湿原号は、過去10年間で最多となった昨年度とほぼ同数の1万3545人が乗車。流氷物語号は昨年度を上回る9969人となった。 冬の湿原号は今年1月20日~3月20日の週末を中心に、釧路―標茶間を1日1往復運転した。利用者は前年の1万3553人から8人減となる1万3545人(99・9%)となり、1日当たりの平均は、昨年が423人(32日間)だったのに対し、今年は398人(34日間)となった。 今年は4年ぶりに車内のパーテーションを設置せず、5両編成で運行。どの席からでも眺望が楽しめる「たんちょうカー」(1、5号車)、だるまストーブが設置された「ストーブカー」(3、4号車)のほか、「カフェカー」(2号車)では毎年人気の行先表示票(サボ)や車票、エンブレムなどのオリジナルグッズをはじめ、「くしろ霧サイダー」「すりむ昆布(釧路町)」「星空の黒牛ビーフジャーキー(標茶町)」など道東地域の特産品を販売。沿線地域とのコラボ企画や、対象施設で提示すると各種サービスが受けられる乗車証明書のプレ ゼントなどもあり、国内外の観光客から人気を博した。 流氷物語号は1月27日~3月3日のうち、悪天候による運休を除く31日間、網走―知床斜里間を1日2往復した。利用者は前年の8775人を1000人以上上回る9969人となり、コロナ禍前の水準までほぼ回復した。1日平均も321人で前年(313人)から微増となった。「オホーツク流氷の日」の2月18日と運行最終日には特別イベントが行われた。 同支社では「運行に当たり、沿線地域の皆さまよりたくさんのご協力をいただいた」と感謝している。
釧路新聞