紅白歌合戦は旧ジャニーズ出演ゼロ、“韓流&辞めジャニ”祭りに…超安直構成でNHKさらに墓穴
大みそかに放送される「NHK紅白歌合戦」に、STARTO ENTERTAINMENT(スタート社=旧ジャニーズ事務所)の所属タレントが出演しない方向であることが報じられたが、一方で、内定したアイドルの情報が報じられ始めている。 【写真】武内陶子アナはNHK局アナ新人時代「一輪の大木」「ガリバー武内」と呼ばれ… 「内定」が報じられているのは、今年3月に全世界配信デビューを果たし、Z世代に大人気という、韓国の5人組ガールズグループ「ILLIT(アイリット)」や、旧ジャニーズ事務所に所属していた元「King & Prince」の平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太が結成した「Number_i」ら。 こうした情報に、SNS上は、〈ジャニーズが無くなったら今度は外国勢ですか。空いた枠に懐かしい人たちが戻ってくるかと思ったら、それも無理そうですね〉〈ミュージックステーションと変わらない位置付けになってきたな〉〈あの事務所を離れる時はもう表では見られないかと思った所からの大躍進の一年でしたね〉などと、韓流アイドルの出演や世界的な躍進を果たしたとはいえ、お茶の間の浸透度は決して高くない“辞めジャニ”の出演に戸惑う声は多い。TVコラムニストの桧山珠美氏はこう話す。 「性加害問題が一段落してきたからと、ジャニーズ人気に即座に頼ろうとするというNHKの相変わらずの体質を感じたことがまずひとつ。それでそれがうまくいかなかったからといって、韓流アイドルや“辞めジャニ”に雪崩を打っていきそうな感じもとても安易な気がしますね。昨年は最低視聴率でしたが、そのあたりの分析はしっかりできているのでしょうか」 ■さらに知らない人ばかり さらに、そもそも“国民的番組”としての紅白の限界についても、こう付け加えた。 「紅白といえば、『天童よしみ 大阪府出身』といった感じで“おらが村の代表”がヒット曲をひっさげて男女別に対決するという番組でしたが、時代の流れで、すでに紅白でもなんでもなくなり、『合戦』色も弱められている。ここで旧ジャニーズのタレントが復活したところでどこまで視聴率が復活するかも未知数です。その旧ジャニーズのアイドルだってろくにわからない中高年にとっては、韓流アイドルや辞めジャニなど、さらに知らない人ばかりでしょう。それぞれの世代の見たいものは、さらにバラバラになっていて、それは配信なりで見られるようになっているので、ファンもそちらを見ているほうが楽しいはず。紅白は、年末の風物詩的存在ですが、企画的なほころびが出てきているのは明らかです」 もはや“国民的歌番組”は成立しないのか。テレビ東京の「年忘れにっぽんの歌」に流れる中高年はますます増えそうだ。 ◇ ◇ ◇ 2年連続の「Noジャニーズ」になりそうなNHK紅白歌合戦。関連記事【もっと読む】どうなる紅白歌合戦? Nスペ「ジャニー喜多川特集」が大反響で旧ジャニーズ出演に急ブレーキ…では、その決定打となったであろうNHKスペシャルについて伝えている。