渡辺明九段「目に見える結果が出てうれしい」/将棋
将棋の渡辺明九段(40)が24日、東京・有明の東京ビッグサイトで行われた「将棋日本シリーズ 第45回JTプロ公式戦」の決勝で先手の広瀬章人九段(37)を106手で破り、4度目の優勝を果たした。 渡辺九段の一般棋戦優勝は2019年のJT杯以来5年ぶり。終局後の取材では「タイトル以上に遠ざかっているのかなというのがあった。その間にチャンスもなかったということなので、そういう意味で勝ちたいなと思いました。目に見える結果ということで、久しぶりにそういう結果が出たのはうれしい」と心境を語った。 今年のタイトル戦は王位戦に初挑戦するも敗退しており、JT杯制覇で来年のタイトル奪還に弾みを付けたいところ。「今年はけがをしたり、あまり良いことがなかった。最後に良いことがあってよかったです」と話した。 JT杯は、JT杯覇者やタイトルホルダー、前年度賞金ランキング上位者を合わせた12人の棋士が公開対局で戦う早指し棋戦。渡辺九段は一般棋戦では12回目の優勝となった。