大谷翔平239安打ペース イチロー以来の最多安打もあるぞ!今季3度目猛打賞でリーグ最多タイ31安打
◆米大リーグ ドジャース0―2ナショナルズ(17日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) 3度目猛打SHO ドジャース・大谷翔平投手(29)が16日(日本時間17日)、本拠地・ナショナルズ戦に「2番・DH」で出場し、今季3度目の3安打猛打賞。同僚のベッツに並ぶリーグ最多タイの今季31安打目をマークした。2年連続本塁打王の期待がかかる中、日本人選手では10年イチロー(マリナーズ)以来の最多安打も夢ではなくなってきた。 振り負けなかった。2点を追う8回2死。大谷は剛腕ハービーの98・6マイル(約159キロ)直球を中前にはじき返し今季3度目の3安打猛打賞。2戦ぶりの4盗塁目も決めた。 5試合ノーアーチで、松井秀喜(ヤンキースなど)を超える日本人歴代単独トップのメジャー通算176号はお預けとなったが、打率3割6分はリーグ5位、31安打は同最多タイに浮上。22年の160安打を大きく上回る自己最多のシーズン239安打ペースだ。今季はリーグを移っての2年連続本塁打王はもちろん、日本人ではイチロー(マリナーズ)以来14年ぶりの最多安打も夢ではない。 16日(同17日)の同戦では2~4打席目にいずれも得点圏で初球凡退。得点圏では20打席連続で安打が出ておらず、ロバーツ監督から「もっと投手に球を投げ続けさせなければいけない」と苦言を呈され、試合前にも「アグレッシブさを抑える時には抑えられる打者だと思う」と指摘されていた。 この日は初回の右前打で、17戦連続試合出塁を決めると、6回には右手一本でカーブを拾う技ありの右前打。4打席のうち、初球スイングしたのは2球目を打って左飛に倒れた3回の第2打席だけ。早打ちと積極性は紙一重だが冷静だった。 チームが散発5安打で今季初、昨年7月以来262日ぶりの完封負けを喫した中で孤軍奮闘の大谷についてロバーツ監督は「素晴らしい仕事。ストライクゾーンをうまくコントロールして、ゾーンに来た球を強打していたので、これを続けていけばさらに良くなる」と評価した。 これでデーゲームは8試合で31打数14安打の打率4割5分2厘。昨季から得意の昼間にまたしても結果を残した。通算175号を放った12日(同13日)には「いいスイングの軌道だなとは思います」と話した背番号17。歴史的なアーチも近いうちに出るはずだ。(中村 晃大)
報知新聞社