姉ちゃんが実釣検証。ぶっつけエリア攻略!ベテランアングラーをも陥れる「ワナ」。
ベテランエリアアングラーとしてすでにレジェンドといえる姉ちゃんこと石川優美子さん。長年通い続けていた東山湖にて実釣取材となったが、今季は記録的な猛暑がそのまま秋~冬まで影響を及ぼしていた…。ベテランだからこそ陥った高水温がもたらしたエリアの罠をどうくぐり抜けるのか? 今季初エリアの攻略法×実録形式で、まずは前編をお届けします。 【画像】見事に魚をキャッチ《さすが姉ちゃん》釣果写真ギャラリー(12枚)
石川優美子さんのプロフィール
“姉ちゃん”の愛称でトラウトのみならず数々の釣りをこなし、世界中のフィールドを駆け巡るなど女性プロアングラーの先駆け的な存在。これまでの豊富な経験をもとにオフィスユーカリの代表として多くの名作ルアーを生み出す。
実釣地:東山湖フィッシングエリア
日本でも最大規模として有名なエリア。桟橋や様々な地形も楽しめて魚影も濃い。さらに大型魚も多いため多くのアングラーが連日訪れている。地形的には枯れ松を中心とした土エリアと呼ばれるあたりは全体的にシャローになっており、フェラーリや東側ワンドあたりの護岸されているあたりは水深が深くなっている。
ワナ1:例年通りはダメ!今年はシャローエリアが高水温で低活性!?
石川さんが長年通い続けている東山湖だが、今季は初釣り。とはいっても、例年外さない東山湖の釣りが頭の中には出来上がっている。その経験を活かして釣り始めてみたのだが…。 石川「まずは土エリアへ行こうか。いつもそこで大きいの釣っているからね」 最初に選択したポイントは通称「枯れ松」周辺。護岸されておらず土がむき出しの場所のため“土エリア”とも呼ばれている。ここは岸近くが1メートルほどのシャローエリアとなっており、桟橋へかけて緩やかに深くなっている。 石川「シャローだから魚の反応もわかりやすいし、よく釣れるエリアだよね」 例年のポイント選びとしては石川さんのセオリーとなっている土エリア。しかし、今年は冬でも異常な暖かさが残る異例の気候状態だった…。 【画像】水温が高いだけではなく普段濁り気味の東山湖がクリアだった。このため魚はルアーを見切りやすくなっていたためシャローエリアは不利と判断 石川「まずはココロ(スプーン)でレンジを探ってから。まだ魚の状態がつかめていないからね」。 ココロ1.8gでレンジを探り、Bスパークでボトムもチェック。しかし、魚の反応が極端に薄い。 石川「あれ、ペアリングしてる? これじゃルアーに反応あまりないのもしょうがないね。ちょっとポイント変えた方が良いかな」 【画像】シャローの土エリアではペアリングの魚が多数見受けられ、ルアーへの反応も悪かった 土エリアではペアリングしている魚も多く見受けられる。土エリアで粘ってみたものの数バイトのみ。例年のセオリー通りがまったく通用しない異常事態なのを石川さんは感じ取ったようだ。 石川「土エリアには人がいなくて取材しやすいと思ったけど…暖かすぎてシャローはダメみたいだね。みんな桟橋や護岸エリアにいるもんね」 ポイントを見切るべきか…? どうにか軌道修正を図ろうとする石川さんだった。