ロスの大規模山火事で5人死亡 当局「現場は100キロ超の風」
米ロサンゼルス近郊で大規模な山火事が起き、現地メディアによると少なくとも5人が死亡、1千棟以上の建物が損壊した。郡当局によると、周囲に住む約7万人に避難命令が出ており、注意を呼びかけている。 【写真】ロサンゼルス近郊の地図(ロサンゼルス・タイムズ紙の資料から) 米ロサンゼルス・タイムズ紙によると、主な山火事はロス北部の複数の地域で起きた。カリフォルニア工科大があるパサデナ周辺では、5人が死亡した。最も被害が大きいのはロス北西部のパシフィック・パリセーズ地区で、6千ヘクタール超が焼失した。周辺には海沿いの街マリブなど高級住宅地もあり、有名人らも避難を強いられているという。 パサデナ市当局の8日の記者会見によると、同地域近くの火事は7日夜に覚知し、救助隊が現場に向かった。だが、「現場は暗闇で火災が起き、時速80マイル(約128キロ)の風が吹いており、救助ができる状況ではなかった」という。ロサンゼルス市当局の会見では、担当者が「我々が直面している状況は、過去8カ月に続く雨不足と、少なくとも過去14年間見たこともないような強風の結果だ。これは破壊的な組み合わせだ」と話した。
朝日新聞社