『身代わり忠臣蔵』ムロツヨシ主演、1人2役で身代わりミッションに挑む!
【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1161回】 シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。 【写真全15枚】『身代わり忠臣蔵』/劇場版『マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』 今回は、全国で公開中の話題作『身代わり忠臣蔵』と、劇場版『マーダー★ミステリー 探偵・斑目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血』をご紹介します。
映画館で観たい!『身代わり忠臣蔵』 ~何と、吉良上野介には弟がいた!?
大石内蔵助率いる赤穂浪士が、亡き殿・浅野内匠頭の仇である吉良上野介への討入りを成し遂げるまでを描いた「忠臣蔵」。人形浄瑠璃や歌舞伎の演目としても知られており、これまで何度も映画・ドラマ化もされてきました。 そんな今なお日本国民に愛され続けている題材をベースに、“身代わり”という斬新なアイデアを加えた土橋章宏の同名小説を実写映画化したのが『身代わり忠臣蔵』。これまで誰も思いつかなかった“異色の忠臣蔵”が誕生しました。
『身代わり忠臣蔵』のあらすじ
江戸城内で事件が勃発。嫌われ者の旗本・吉良上野介が、松の廊下で斬られたのだ。斬りつけたのは、赤穂藩主・浅野内匠頭。吉良からの陰湿ないじめに、恨みを募らせた果ての出来事だった。 浅野内匠頭は、当然切腹。ところが被害者であるはずの吉良家も、幕府の謀略によってお家存亡の危機に。そこで吉良家家臣・斎藤宮内の発案により、上野介にそっくりな弟・吉良孝証を身代わりにして、一族のピンチを切り抜けようと画策する。 一方、赤穂藩士・大石内蔵助は、仇討ちの機会を伺っているような動きをみせてはいるものの、いまいち煮えきらない様子で……。
『身代わり忠臣蔵』のみどころ
主演を務めたのは、コメディからシリアスまで幅広い役柄をこなす人気実力派俳優ムロツヨシ。 本作では、主人公・吉良孝証と吉良上野介の2役に挑戦。路頭に迷う“なまぐさ坊主”と、周囲から忌み嫌われる吉良家当主を演じ分ける姿は、さすが演技巧者といったところ。観るものを惹きつけて離さない“ムロツヨシ劇場”が繰り広げられます。 共演には永山瑛太、川口春奈、林遣都、北村一輝、柄本明など、豪華な顔ぶれが勢ぞろい。史実もビックリなクセ強キャラクターたちを生き生きと演じているのも必見ですよ。