首相肝いり「GSUC構想」に暗雲、米トップ大学が伊藤穰一氏の起用に“拒否権”発動
日米首脳会談でも協力が謳われた「グローバル・スタートアップ・キャンパス構想」だが、そのトップ人事をめぐり日米に温度差が生じている[2023年5月18日、広島で会談した日米首脳](首相官邸HPより)
2023年5月、広島G7サミットのために来日したジョー・バイデン大統領との日米首脳会談で、岸田文雄首相は「 グローバル・スタートアップ・キャンパス(GSUC)構想 」について熱弁を振るい、同構想実現に向けて両国が緊密に連携することを確認した。 GSUCとは、2028年度以降、東京都心部に整備されるバイオテクノロジー、クライメット(気候変動)テック、AI(人工知能)・ロボティクスなど最先端技術の研究拠点。政府文書では設置目的について、〈ディープテック分野に特化した研究機能と国際標準のインキュベーション機能を兼ね備え、スタートアップ創出等の手法を通じて様々な社会的インパクトをグローバルに生み続けることを使命とする〉と謳われている。 「元々は防衛研究所や公安調査庁研修所などがあった、目黒区と渋谷区にまたがる2万平方メートル超の広大な国有地に創設されます。首相は首脳会談の話題にGSUC構想を盛り込むことにこだわっていました」(政府関係者)
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