神宮外苑の新宿区道 議会に廃止案提出へ 区長「協定は従来の手法」
明治神宮外苑(東京都)の再開発を巡り、新宿区の吉住健一区長は20日、区が管理する区道の一部を廃止する議案を議会に提出すると発表した。議会の議決前に事業者と区道廃止の協定を結んだことについては、「ルールに基づいたもの」と述べ適切だったとした。 【写真】神宮外苑のイチョウ並木(写真左奥)=2024年7月5日、東京都内、朝日新聞社ヘリから、上田幸一撮影 定例会見で明らかにした。議会の議決を経て区は区道の廃止を正式に決める。 区は10月、三井不動産と区道廃止に関する協定を締結している。議会の議決前に締結したことについて、吉住区長は「事業者側が区道の廃止を必要とするかなど、(こうした)前提がないと議案がつくれない。協定にも議決を条件にしている」と説明。「従来の再開発や区道の廃止でも同様の手法をとってきた」とも述べた。 同様に、神宮外苑内の区道を管理する港区の清家愛区長は20日の会見で、同様の協定を事業者側と結ぶ考えについて、「現時点ではない」とした。(木佐貫将司、本多由佳)
朝日新聞社