(写真：Getty Images)

前節は首位インテルがMF鎌田先発のラツィオと対戦し、2-0で快勝した。一方で2位ユベントスはジェノアに不覚を取ってドロー、インテルとの勝ち点差は4に広がっている。迎える第17節、8位ローマ(勝ち点25)vs5位ナポリ(勝ち点27)によるデルビー・デル・ソーレ(太陽ダービー)が行われる。 ローマは前節、FWルカクとFWディバラを欠いた中、ボローニャとの上位対決に挑み、0-2で敗戦。4位から8位に後退してしまった。ボローニャ戦では幾つか好機があったものの決めきれず。ルカク不在が響いた格好だったが、ナポリ戦には出場停止が明けて戻ってくるため、ビッグロムの活躍に期待が懸かる。 対するナポリは前節カリアリ戦、FWオシムヘンの1ゴール1アシストの活躍で競り勝った。しかし火曜に行われたコッパ・イタリアでは主力をベンチスタートとした中、格下フロジノーネ相手に後半の4失点でまさかの惨敗。なかなか波に乗り切れない中、ダービーを制してモンツァとの年内最終戦に向かえるか。 2トップ揃い踏みでラツィオを退けた首位インテル(勝ち点41)は12位レッチェ(勝ち点20)と対戦。ラツィオ戦では試合巧者ぶりを発揮して勝利を掴んだインテル。しかし、水曜のコッパ・イタリアでは難敵ボローニャ相手にターンオーバーを敷いて延長戦にもつれ込まれた中、逆転負け。昨季優勝したコッパで初戦敗退、公式戦15試合ぶりの敗戦となった中、レッチェ戦勝利で2023年を首位で終えることを確定させられるか。 難所ルイジ・フェラリスでジェノアに引き分けた2位ユベントス(勝ち点37)は13位フロジノーネ(勝ち点19)と対戦する。ジェノア戦ではFWキエーザに約3カ月ぶり弾が生まれたものの、守勢に回ることも多く、妥当なドローに終わってしまった。コッパ・イタリアでナポリを下すジャイアントキリングを起こしたフロジノーネを倒し、年内最終戦となるローマ戦に向かえるか。 前節モンツァに快勝した3位ミラン(勝ち点32)は最下位サレルニターナ(勝ち点8)と対戦。チャンピオンズリーグでは惜しくも敗退に終わったものの、ニューカッスル戦勝利の良い流れをモンツァ戦に繋げたミラン。3バックを採用したモンツァ戦ではMFポベガの負傷を受けて緊急出場となったセリエAデビューの18歳DFシミッチにゴールが生まれるなど、良い雰囲気となっている。連勝として年内最終戦のサッスオーロ戦に向かいたい。 インテルに敗れた11位ラツィオ(勝ち点21)は18位エンポリ(勝ち点12)と対戦。MFルイス・アルベルトに代わって鎌田が先発に抜擢された前節インテル戦。これまでよりはボールに絡む回数が多かった鎌田だが、結果は出なかった。現地も厳しい論調が多かったようだが、批判に負けずに質の高いパフォーマンスを発揮できるか。アジアカップ参戦前の鎌田にとっては正念場が続く。 ◆セリエA第17節 ▽12/22(金) 《26:30》 エンポリvsラツィオ サッスオーロvsジェノア 《28:45》 モンツァvsフィオレンティーナ サレルニターナvsミラン ▽12/23(土) 《20:30》 フロジノーネvsユベントス 《23:00》 ボローニャvsアタランタ トリノvsウディネーゼ 《26:00》 インテルvsレッチェ ヴェローナvsカリアリ 《28:45》 ローマvsナポリ