【男子ゴルフ】初シード金子駆大、9アンダー首位発進 2週連続名古屋市出身者の初V期待、前週の韓国ではカジノで負け「だから今週は頑張んないと」
◇20日 男子ゴルフ ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ・バイ・サトウ食品第1日(栃木、西那須野CC) 今季初シードの金子駆大(21)が63で回り、9アンダーで首位スタートを切った。初日のトップは2週前のメジャー戦、BMW日本ツアー選手権森ビル杯に続いて2度目。プロ17年目で今季初出場の河野祐輝(36)=NTT西日本アセット・プランニング=と、今季は不調が続いていた永野竜太郎(36)が1打差で追う。 ◇ ◇ ◇ 今週は、おそらくツアー初の珍しい記録が生まれるかもしれない。前週に韓国で開催された日韓両ツアー共催大会のハナ銀行招待で勝った小木曽喬(フロンティアの介護)に続き、2週続けて名古屋市出身の初優勝者が生まれる可能性が出てきた。その主役は、初のシード選手として注目の金子だ。1イーグル、7バーディー、ボギーなしのロケットスタートで初日を首位で飛び出した。 イーグルは6番パー5。3番ウッドと7番ウッドをつないで8メートルに乗せ、上りのスライスラインを読み切った。「今日のスコアはパットが入ってくれたおかげです」と言い、ほかにも2~3メートルを次々と沈めた。今季はオフのトレーニングの成果もありここまで7戦して予選落ちなし。「うまくなっている自覚はない」と言うが、安定感は抜群だ。 前週は40位だったが、同郷でふだんから世話になっている小木曽の優勝を自分のことのように大喜びし、他選手と一緒にウオーターシャワーで祝福した。「小木曽さんは、いつも仲よくさせてもらっている先輩。初優勝の先を越されて悔しいというより本当にうれしかった」 金子自身も愛されキャラだ。取材を受けている最中には先輩選手から「韓国のカジノで負けたことも、ちゃんと言うんだぞ!」とチャチャが入った。「はい、負けちゃって…。だから今週は頑張んないといけないんです」。今週は小木曽が韓国での試合に出ているため、金子が優勝しても”お返し”シャワーはない。「残念です」と言うが、きっと隣の国で応援してくれているはずだ。 ◇ ◇ ◇ ▼金子駆大(かねこ・こうた) 2002年9月4日生まれ、名古屋市南区出身の21歳。177センチ、83キロ。中学2年時の16年に中部ジュニア(12~14歳の部)で優勝。ルネサンス豊田高2年時の19年、中部高校選手権春季大会優勝。3年時にプロテストで一発合格。23年日本オープン3位などで、初シード獲得。今季は前週までで賞金ランク36位。
中日スポーツ