JR赤字8区間 50億円収支改善目指す JR北海道 2026年度末までに
JR北海道は、単独では維持困難とする8区間の赤字額を、2026年度末までにおよそ50億円減らす目標を明らかにしました。 JRはことし3月、国から経営改善に向けた監督命令を受け、石北線や宗谷線などの赤字8区間、いわゆる「黄色線区」の抜本的な改善策をまとめるよう求められています。これを踏まえ、JRは4日、2026年度末に8区間の赤字総額を、昨年度より13億円少ないおよそ135億円とする基本指標を発表しました。 改善策として、観光列車の利用促進を図り、花咲線の東根室駅など利用が少ない駅の営業を見直します。また、線区ごとにより難易度の高い2段階目の目標を設定して最終的には赤字総額をおよそ100億円まで減らしたい考えです。 JR北海道の村林健吾取締役は「(赤字額100億円は)現状の取り組みだけで達成できるかというと難しい。さらなる追加策も地元の沿線自治体と協議しながら進めたい」と話していました。ただ、JRは2段階目の目標実現のための具体策については「これから協議を進める」と述べるにとどまりました。