国民民主党・古川元久衆院議員が語る新しい政治と選挙のカタチ!野党共闘・2大政党制はもう古い?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
また、古川氏は昨年の選挙制度協議会での細川護熙と河野洋平氏の発言に言及。 30年前の選挙制度改革について、河野氏は「間違いだった」と明言し、細川氏は「2大政党制ではなく穏健な多党制でいくつかの政党がその時々で連立を組むことを考えていた」と述べました。 それがいつしか2大政党制が平成のメインテーマになっていたと古川氏。その限界を迎えたことが民主党崩壊の一因になっているのではないかと分析しました。 古川氏「もう1回本質を見て、日本の風土に合う、国民の皆さんが自分の声が政治に反映されていると思えるようにするにはどうしたらいいのか虚心坦懐に考えて行動するときだと思う」
新たな選挙制度にはどのような選択肢があるのでしょうか。 この問いに対して、古川氏は比例代表制に重きを置く小選挙区比例代表連用制を挙げます。また、有権者が複数の候補者に投票できる連記制にも言及しました。 そして、古川氏が選挙制度に大きな影響を与える社会問題として指摘したのは、急速な人口減少と東京への一極集中です。 1票の格差を是正しようとするとこれらの問題により、地方は定数が減って選挙区が広くなり、東京は区議会議員よりも狭い選挙区で戦うという事態が発生しています。 古川氏は、国会議員にはそこに人が住んでいるかどうかにかかわらず国土を守る職務があるとし、定数と人口を単純に比例させることに疑問を呈します。
また、今後都市部の高齢化が進めば、高齢者の声を代表する国会議員が増え、若者の政治不信につながりかねないと指摘しました。 古川氏「(政治改革当時とは)社会構造も大きく変わってきているし、もうちょっと大きな視線で、平成とはちょっと違う新しい形を考えていくことが大事だと思うんです」 新たな政治・選挙改革を実現するにはどのようなプロセスを踏めばよいのでしょうか。 古川氏は国民民主党の党勢拡大しなければならないとコメント。改革を主張し、他党にも影響を与えていくためには今よりも議席を増やしていくことが不可欠だと語りました。 また、30年前の政治改革について古川氏は「与野党を超えた再編の触媒となった」と評価。「国民民主党もそういう役割を果たしていきたい」と語りました。 ただ、次の政治改革では30年前に足らなかった部分に取り組んでいく必要があると古川氏。 昨今の裏金問題に言及しつつ、政党本位の政治を実行するためには今のガバナンスの状況を見直すことが不可欠であり、野党と与党が共に取り組まなければ政治不信の高まりからの混乱につながりかねないとコメントしました。 最後にMC鈴木邦和が「旗は政治改革や選挙制度改革になる?」と問うと、古川氏は「そこだけでは足らない」とコメント。 「今の日本の状況では1つやればすべてうまくいくというものではない」とし、世界の中の日本の立ち位置の見直し、人口減少による社会構造の変化への対応、第4次産業革命における日本の基幹産業など複数の柱を立てた上で新しい枠組みを構築することが必要であると語りました。