九州北部にマイナス12度の寒気 積雪や路面凍結で休校・バス運休
九州北部・山口にも10日、上空約1500メートルに零下12度を下回る強い寒気が流れ込み、平野部では積雪や路面凍結に見舞われたところもあった。交通機関への影響が広がり、休校も相次いだ。 【写真】雪のため、福岡都市高速は全線で通行止めになった=2025年1月10日午前10時39分、福岡市、朝日新聞社ヘリから、小宮路勝撮影 気象庁によると、10日午前10時までの24時間降雪量は、山口県下関市5センチ▽佐賀市4センチ▽山口市3センチ▽長崎市と福岡市中央区で各1センチを観測した。 福岡県教育委員会によると、10日午前9時半現在で、県立中学・高校は北九州地方を中心に計19校が休校し、15校が始業時間を繰り下げた。また、北九州市教委は市立学校を一斉休校にした。内訳は、幼稚園4園、小学校126校、中学校62校、特別支援学校8校、高校1校。福岡市教委では、各校の判断で休校や始業時間の繰り下げといった対応を取った。 西日本鉄道は午前11時半現在、高速バスのうち福岡と鹿児島や熊本などを結ぶ16路線で運行を見合わせ、福岡と佐賀空港やハウステンボス(長崎県佐世保市)などを結ぶ6路線を終日運休とした。路線バスは、福岡市や宗像市などの福岡地区で始発から全線で、北九州市などの北九州地区でも一部の路線を除き見合わせたが、その後、山間部などを除いて順次運行を始めた。 JR九州管内では、10日始発から鹿児島線の門司港-久留米間や日豊線の小倉-大分間などで最大45分程度の遅れが生じた。 福岡管区気象台によると、12日までは上空に零下6度以下の寒気が残り、雪が降る可能性があるという。11日午前6時までの24時間に山口県の平野部で3センチ、福岡・大分各県の平野部で1センチの降雪が予想されている。
朝日新聞社