FA取得で"決断"…FA宣言残留した一流選手6人
シーズンオフに大きな話題を集めるのが、フリーエージェント(FA)移籍だ。2023年オフには西川龍馬、山﨑福也、山川穂高が国内移籍を決断した。一方で、FA権を行使した上でチームに残留し、球団一筋を貫く選手も存在する。ここでは、FA宣言残留した現役選手を紹介したい。
西勇輝(阪神タイガース)
・投打:右投右打 ・身長/体重:181㎝/82㎏ ・生年月日:1990年11月10日 ・経歴:菰野高 ・ドラフト:2008年ドラフト3位 昨オフ、2度目のFA移籍に注目が集まっていた西勇輝だが、宣言残留を選択した。 2008年ドラフト3位でオリックス・バファローズに入団すると、高卒3年目の2011年に初の2桁勝利を記録。 翌2012年には無安打無得点試合(ノーヒットノーラン)、2014年から3年連続で2桁勝利をマークするなど、先発投手としてキャリアを積み上げた。 2018年オフに国内FA権を行使し、阪神タイガースに移籍。移籍初年度には26試合(172回1/3)を投げ、10勝8敗、防御率2.92をマーク。持ち前のフィールディングも評価され、自身初のゴールデングラブ賞に輝いた。 その後も安定した成績を残し続け、2022年は援護に恵まれず9勝9敗ながら、リーグ2位の防御率2.18を記録。同年は2度目のFA権を取得して去就が注目されたが、新たに複数年契約を締結し、残留を決断した。 2023年は不調で二軍落ちを味わうも、シーズン後半は復調。最終的に8勝を挙げ、チーム悲願の日本一に貢献した。
外崎修汰(埼玉西武ライオンズ)
・投打:右投右打 ・身長/体重:177cm/82kg ・生年月日:1992年12月20日 ・経歴:弘前実 – 富士大 ・ドラフト:2014年ドラフト3位 チームに欠かせない存在となっている外崎修汰。動向が注目された昨オフはFA権を行使した上で残留し、4年契約を結ぶなどチーム愛を貫いた。 2014年ドラフト3位で埼玉西武ライオンズに入団した外崎。ルーキーイヤーから一軍の舞台を経験すると、プロ3年目の2017年にレギュラーに定着した。 翌2018年には強力打線の一角を担い、チームはリーグ優勝を達成。さらに2019年は全143試合に出場し、打率.274、26本塁打、90打点、22盗塁と圧巻の成績でリーグ2連覇に大きく貢献した。 2020年以降は打撃成績を落としたものの、二塁守備ではゴールデングラブ賞を2度獲得するなど実績を積み上げた。 2022年には国内FA権を取得。去就に注目が集まったが、FA宣言した上で残留を決断した。 2023年は打率.260、12本塁打、26盗塁をマーク。リーグ下位に低迷したチームにおいて、強い存在感を放った。