渋川難波、全17局のロングゲームを制した“激渋”なアガリがかっこいい「麻雀、やめられないっすね」/麻雀・Mリーグ
気迫のプッシュだった。11月19日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」の第2試合では、KADOKAWAサクラナイツの渋川難波(協会)が登板。3軒リーチを潜り抜けてアガリを決めるなど、巧みな打ち回しで個人連勝を引き寄せた。 【映像】渋川が決死の覚悟でもぎ取った4000点 当試合は起家から渋川、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)の並びで開局。東1局、東1局1本場は、渋川の1人テンパイで流局した。その後も流局が続く重い展開の中、渋川は東3局2本場でリーチ・ツモ・赤の4000点(+600点、供託3000点)を獲得。茅森を抜いてトップ目に立つと、南2局ではリーチ・ツモ・平和・赤の5200点をアガった。 注目の場面は、南3局2本場だ。渋川は2・3索の形から4索をチー。積極的に攻めるも、すぐにラス目の多井がリーチを宣言した。「一気に火の手が上がる!」。直後には、3着目の佐々木も応戦。数巡後、その佐々木が赤の五万を捨てると、渋川はチーをして6筒であればアガれる、タンヤオの片アガリテンパイを選択した。「(安パイが)何もなかったんで、やってやる。これをアガればトップ濃厚だろう」。だが、ここで多井が西を暗槓。親の茅森もリーチを宣言した。 これには渋川も「行く気大幅ダウン」だったそうだが、「手牌が全部危険牌だったので、放銃してパブリック(ビューイング)のみなさまにとんでもない姿を見せる覚悟で、堀(慎吾)さんに『難波ちゃんさぁ』って怒られる覚悟で全部行こうと思った」。結果、この強気の姿勢が奏功。見事にタンヤオ・赤・ドラの4000点(+600点、供託3000点)を加点し、勝利を決定付けた。 「麻雀、やめられないっすね」。試合後、南3局2本場の闘牌を振り返った渋川は、「僕の麻雀はヒヤヒヤする麻雀なんですが、去年までは大人しくて、あまりヒヤヒヤさせられなかったので、今年はヒヤヒヤさせられて、とても嬉しいです」と満足気。レギュラーシーズンが3分の1終了したことについては、「やっぱりプラスになっておきたいな」とし、「プラスになっていれば下位チームから狙われるポジションではなくなる」「『プラスに持っていこう』というのが合言葉」と続けた。 直近4試合は、トップ・2着・トップ・トップと好調だ。「堀さんが絶好調で、みんなは苦しかったんですけど、僕がやっと浮上できたので、堀さんの負担を減らしつつ、内川(幸太郎)さん、岡田(紗佳)さんの復活を待ちつつ、チーム一丸となってやっていきたいと思います」。いよいよ魔神が本領を発揮する。 【第2試合結果】 1着 KADOKAWAサクラナイツ・渋川難波(協会)4万3900点/+63.9 2着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)2万8200点/+8.2 3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)2万2800点/▲17.2 4着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)5100点/▲54.9 【11月19日終了時点での成績】 1位 赤坂ドリブンズ +456.6(34/96) 2位 セガサミーフェニックス +369.2(34/96) 3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +250.3(34/96) 4位 U-NEXT Pirates +233.7(32/96) 5位 KADOKAWAサクラナイツ ▲36.5(34/96) 6位 TEAM雷電 ▲58.3(34/96) 7位 EX風林火山 ▲245.3(34/96) 8位 渋谷ABEMAS ▲426.7(34/96) 9位 BEAST X ▲563.0(34/96) ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部