谷原章介 斎藤知事の最終尋問に「のれんに腕押し、建設的な会話になっていない。そこが1番の問題だと」
俳優の谷原章介(52)が26日、MCを務めるフジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。斎藤元彦兵庫県知事(47)の疑惑告発文書問題で、県議会調査特別委員会(百条委員会)が25日に、斎藤氏を最終尋問したことについてコメントした。 尋問は3回目で、失職後の知事選で再選されてから初めて。斎藤氏は文書を作成した元県幹部が公益通報した後に懲戒処分したことについて「手続きを経て適切に対応した」と従来の主張を繰り返した。 最終尋問で、斎藤氏は、文書は「誹謗中傷性が高く、真実相当性がない」との考えを改めて強調。パワハラ疑惑については「業務上必要な範囲で厳しく注意、指導したことはあったが、ハラスメントになるかは司法の判断だ」と述べた。 斎藤氏に先立ち、公益通報の専門家として参考人招致された結城大輔弁護士が証言し、通報の調査結果が判明する前に通報者に不利益な扱いをするのは「許されない」と指摘。文書を公益通報者保護法の対象外とし、元県幹部を処分した斎藤氏らの対応を問題視。その後尋問を受けた片山安孝元副知事は告発文書の作成意図について「不正な目的だと認識していた」とし、公益通報に当たらないと主張した。 告発文書は今年3月に県西播磨県民局長だった男性が作成し、関係者に配布した。県の公益通報窓口にも通報したが、県は内部調査を進めた結果、文書を「誹謗中傷」と認定。男性は停職処分を受け、7月に死亡した。 谷原は「大事なことっていうのは、いろんな情報があるじゃないですか。前回の都知事選もそうでしたけれども、いろんなことがSNSの発信で起こったりして。でも大事なことって実際に何が起こったかっていう検証」と言い、「だからこそ今回の百条委員会がとっても大事だったんですよ。にもかかわらずお互いが、追及している側にしても、受ける側にしてものれんに腕押しのような、建設的な会話になっていない。僕は、そこが1番の問題だなと思いますよね。ですから2月に結論が出る、どのような報告書が出てくるのか楽しみです」とコメントした。