【札幌ススキノ首切断】異例の長期"半年間"鑑定留置終え親子を起訴 "精神鑑定"何をする?専門家に聞く 面接や脳波の検査も
UHB 北海道文化放送
鑑定留置は、当時の心理状態が事件にどう影響したかなどを調べるために行われるものです。 一体どのように行われるものなのか、専門家に聞きました。 ススキノのホテルで北海道恵庭市の男性会社員が殺されて首が切断された事件をめぐり、親子3人に行われてきた精神鑑定。
2023年8月28日から始まり、2月28日までの半年間、異例の長さで行われてきました。精神鑑定とは何か、どのようなことをするのか。 数々の精神鑑定を行ってきた専門家は、一般論としたうえでこのように話します。 「精神鑑定というのは被疑者に精神障害があるかどうか、精神障害があるとすればそれがどのように影響を及ぼしたのかということを評価するのが精神鑑定の中の刑事責任能力鑑定」「精神鑑定で精神科医が責任能力を判断するわけでは決してない」「検察官や裁判官が責任能力を判断しやすくするための材料を提供する」(北大病院附属司法精神医療センター 賀古勇輝 センター長)
精神鑑定で主に行うのは面接です。 「面接自体は病院で行う診察と実はかなり共通してる部分が多い」「幼少期のことから含めてその方の人生全部順を追って聞いて行ったりすることもしますし事件にまつわることも重点的に聞きます」(賀古センター長) 捜査資料をもとに当時の状況を確認したうえで行われる面接。
精神科医は通常の業務もあるため週に1~2回、長くても2時間程度です。 面接に加えて脳波などの身体検査や心理検査などを組み合わせ、当時の心理状態が事件に影響したのかを調べます。 異例の長期間にわたる精神鑑定の結果、札幌地検はきょう親子3人を起訴。 ただ、不可解な事件の背景はまだ明らかになっていません。
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