陸上女子短距離女王トンプソンヘラ、パリ五輪欠場を表明
【AFP=時事】陸上女子短距離のエレーン・トンプソンヘラ(Elaine Thompson-Herah、ジャマイカ)は26日、アキレス腱(けん)の負傷によりパリ五輪を欠場すると表明した。 【写真】東京五輪で史上初の短距離2種目連覇を果たしたトンプソンヘラ 2016年のリオデジャネイロ五輪と2021年の東京五輪で100メートルと200メートルを連覇しているトンプソンヘラだが、今週行われる国内選考会を棄権する決断を下した。 31歳のトンプソンヘラはソーシャルメディアに投稿した声明で、「今年の五輪に出場できないのはつらく、打ちのめされているが、結局のところこれはスポーツであり、自分の健康が第一」と述べた。 今月上旬に米ニューヨークで行われたレースでトンプソンヘラはアキレス腱を痛めて肩を借りてトラックを後にしており、その体調が懸念されていた。 国内選考会ではすでに200メートルの欠場を選択してパリでの同種目3連覇を断念していたものの、100メートルには出場登録して希望を持ち続けていた。声明では、検査の結果アキレス腱の部分断裂が見つかったとしている。 トンプソンヘラは2021年8月に100メートルで10秒54を記録しており、1988年に故フローレンス・グリフィス・ジョイナー(Florence Griffith-Joyner、米国)が樹立した10秒49の世界記録に次ぐ史上2位のタイムを保持している。【翻訳編集】 AFPBB News