少女と里親夫婦に芽生えた固い絆と愛おしい3人の時間を描く、ひと夏の物語 映画『コット、はじまりの夏』
2023年の第95回アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートをはじめ、世界の映画賞で42受賞、60超ノミネートの快挙を果たした、映画『コット、はじまりの夏』の最新予告映像が公開された。 1981年、夏のアイルランドを舞台に、9歳の少女・コットが親戚夫婦と過ごしたひと夏の思い出と、3人の愛おしい絆を描いた本作は、『わたしは最悪。』『燃ゆる女の肖像』など若く作家性の強い才能を世に送り出して来た気鋭のスタジオNEONが北米配給権を獲得し、多くの映画人や映画ファンを魅了した。 主人公のコットを演じるのは、本作が初演技のキャサリン・クリンチ。圧倒的な透明感と存在感で見事に表現し、史上最年少の12歳でアイランドのアカデミー賞と呼ばれるIFTA賞主演女優賞を獲得した。 監督・脚本は、これまでドキュメンタリー作品を中心に、子どもの視点や家族の絆を繊細に映し出す作品を手掛け、本作が長編初監督となるコルム・バレード。 母親が出産するまでの夏休みを、遠い親戚の家に預けられることになった主人公のコット。家族の中でも孤独だった9歳の少女は「お父さんが好きなだけ預かっていいって」と力なく言うが、里親となるキンセラ夫婦は「私たちは嬉しいわ」と温かく迎え入れる。 この度公開された映像では、新しい洋服を買ってもらったり、一緒に食卓を囲んだり、手をつないで歩いたりといったことにはじめは戸惑いながらもキンセラ夫婦からの愛情を受け取ったコットが閉ざしていた心をゆっくり解放していく姿と、ひと夏をかけて3人が心を通じ合わせていく様子が描かれる。 映画『コット、はじまりの夏』は、2024年1月26日(金)より全国公開。
otocoto編集部