「俊さんの背中をデカく感じる」内田篤人が明かす日本代表時代の心残り「シャルケに行ってから、縦を組みたかった」
「一緒にボールを蹴れるのはすごく嬉しい」
日本サッカー界で一時代を築いた中村俊輔の引退試合が、12月17日にニッパツ三ツ沢球技場で開催。横浜FCに縁のある選手で編成された『YOKOHAMA FC FRIENDS』と、往年のスターが名を連ねた『J-DREAMS』が対決し、６－３で後者が勝利した。 【PHOTO】「伝説のFK弾」も！中村俊輔のキャリアを厳選フォトで振り返る 1997～2022 『J-DREAMS』に名を連ねた内田篤人氏は、後半から出場。右サイドを疾走し、チャンスに絡む一方、プレーが途切れると、両手を膝についてブレイクする姿も。 取材エリアに姿を見せた内田氏は「走ってるんじゃない、走らされているの。部活かと思った」とコメント。「ボールを出せる人がいるので、俺が動かないと」と振り返る。 後半は『J-DREAMS』でプレーした俊輔ほか、この日のチームメイトには小野伸二、遠藤保仁、小笠原満男、中澤佑二、宮本恒靖など、名だたるレジェンドが名を連ねる。内田氏は「僕が小学校、中学校の時にずっと見ていた人たちだから。こうやって一緒にボールを蹴れるのはすごく嬉しい」と感慨深げだ。 俊輔とは日本代表で共闘した時期もあるが、当時を振り返れば、少しばかりの後悔も。 「俊さんと、代表では縦の関係になっていた。僕が19歳の時かな。でも、自分がシャルケに行ってから、俊さんと縦を組みたかった。それが心残り」 シャルケではチャンピオンズリーグに出場するなど、欧州のトップレベルで活躍した。そのタイミングで同じピッチに立っていれば、という想いがある。 「僕がいろんな経験を積めば積むほど、俊さんの背中をデカく感じるんです。19歳の僕が気づいていない部分。A代表ではきっと迷惑をかけていたと思う」。そう神妙に語る内田氏は「非常に偉大な先輩だと思います」と称賛の言葉を口にした。 取材・文●広島由寛（サッカーダイジェストWeb編集部）
