池上彰氏 “もしトラ”で日本の輸出市場へ影響も?石破首相の楽観論に「それはどうかなと思いました」
ジャーナリスト池上彰氏(74)が6日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル アメリカ大統領選挙 開票速報SP」(前9・55)に生出演し、投開票が始まった米大統領選で共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が当選した場合の日本への影響を分析した。 【写真】勝利宣言を行ったご機嫌のトランプ氏の隣で、拍手をしながらほほ笑みかけるメラニア夫人 トランプ氏と民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)との戦いは、大統領選史上まれに見る大接戦。そんな中、トランプ氏は激戦州の一つ、ノースカロライナ州で勝利を確実にするなど、過半数の270人の選挙人獲得へ前進している。米ニューヨークタイムズはトランプ氏勝利の確率が95%を超えたと伝えた。 トランプ氏が勝利すれば、22、24代大統領だったスティーブン・クリーブランド氏に次いで、史上2人目の返り咲き大統領となる。池上氏はその場合、“アメリカファースト”を掲げるトランプ政権の下、日本の輸出市場への影響を指摘。「石破さんが総理になった時に“トランプさんというのは関税をかけてくる。自動車会社がメキシコで車を作ってアメリカに輸出しているけど、そこに高い関税をかける”と(言っていた)。石破さんは“アメリカはフェアな国だから、フェアでいきましょうと言ったら話が通じるはず”って言っておられましたけど、それはどうかなと思いました」と、石破茂首相の楽観論に疑問を投げかけた。 石破首相は自民党総裁選中から日米地位協定の見直しを掲げ、米国内に自衛隊の訓練基地設置を実現させたい意向を示していた。協定の見直しについて、池上氏は「トランプさんにしてみればアメリカ第一だというと、“何で日本にそんな配慮をしなければいけないのか。それより駐留経費をもっと出せ”となってくると思う。押されてしまうのに、石破さんがどう対抗するのか。大きな課題になる」と、石破首相の正念場を指摘した。