【マーキュリーC】まさに〝今がピーク〟 メイショウフンジンが粘り腰で重賞初制覇へ
[JpnⅢマーキュリーカップ=2024年7月15日(月曜)3歳上、盛岡競馬場・ダート2000メートル] メイショウフンジン(牡6・栗東=西園正都厩舎) 父ホッコータルマエ 母シニスタークイーン 母の父シニスターミニスター 先行力を武器にメキメキと力をつけている実力馬。オープン入りは4歳6月と時間を要したが全4勝がすべて異なる競馬場とコースを問わないスピードが最大の長所。以後も堅実な走りを続けると同時に地力を強化。昨シーズンはオープン→リステッドを連勝の勢いで挑んだJpnⅡダイオライト記念が3着。勝ち馬グロリアムンディには突き放されたが、地方の砂にもひとまず対応した格好。9月の白山大賞典ではウィルソンテソーロに必死に抵抗する2着に奮闘と、ダートグレード制覇は目前に迫っている。 マーキュリーCは3年連続での参戦。一昨年はオープン入り後の初戦でハナを切るも、テリオスベルに早めに来られる厳しい展開と洗礼を浴びたが、昨年は同じ轍は踏むまいと大外枠(13番)から先手を奪いつつテリオスベルに2コーナーでハナを譲る計算されたレース運び。離れた2番手からライバルはかわせなかったものの、3着と粘り強い走りができたようにコース適性は示した。勝ち馬ウィルソンテソーロのその後の活躍は推して知るべく、勝ち時計2分01秒8(重馬場)は14年覇者ナイスミーチューを0秒1上回るレースレコード。時計勝負でも崩れなかったのは力をつけた証しだろう。 その充実ぶりを裏付けるように今年は3、1、3着と今がピークと思わせる強靭な粘り腰。待望の重賞Vへ態勢が整いつつある。
東スポ競馬編集部