真剣な表情でティー打撃に臨む中村奨（撮影・市尻達拡）

　「広島春季キャンプ」（１３日、日南） 　広島の中村奨成外野手が禁酒していることを明らかにした。この日で日南キャンプを打ち上げ、１５日からの沖縄キャンプへの切符もつかんだ背番号９６。「１軍に生き残りたいので。結果もそうですし、練習態度でも自覚を持ちながらやっていきたいと思います」と決意を新たにした。 【写真】禁酒で野球一筋　みなぎる決意が目力に現れている 　高卒７年目での才能開花に向けて、「本当に野球一筋でやっていこうって強い気持ちを持って宮崎に入ってきました」と中村奨。その決意を表す行動として、「禁酒してます。お酒は全然飲んでないです」と明らかにした。キャンプ前から酒を断っており、体に関しても「軽い」と効果を実感する。 　２軍でキャンプインしたが、第２クールから１軍に昇格した。１０日の紅白戦では初回の先頭で痛烈な左前打を放ち、アピールに成功。外野の定位置争いは激しさを増している中、「人どうこうというよりも自分が持っている力をしっかり出せるように実戦が増えてくると思うので、競争の中で、まずは自分のやりたいことをやって、持っている力を出せるようにやっていきたいと思います」と自然体を貫く。 　中村奨はここまで通算８８試合の出場で打率・２１６、２本塁打１０打点。昨季は１８試合の出場にとどまっていた。今季から登録を捕手から外野手に変更し、飛躍を目指している。