[台北 １７日 ロイター] - 台湾の蒋万安・台北市長は１７日、同市を訪問中の華源・上海市副市長を団長とする中国代表団に対し、平和を望んでおり、台湾周辺での「艦船や航空機の轟音」を減らしてほしいと発言、対話は対立に勝ると訴えた。 蒋氏は中国代表団が出席したフォーラムで演説し、詩的な言葉を用いて台湾海峡の平和を訴えた。 「対話を増やし、対立を減らす。和解の申し出を増やし、対立による言い争いを減らす。夕日を彩る漁船の明かりを増やし、艦船や航空機の轟音を減らす」とし「私はいつも、緊迫した困難な状況であれば、その分、多くのコミュニケーションが必要だと言っている」と述べた。 蒋氏は伝統的に密接な対中関係を志向する野党・国民党に所属。将来の総統候補と目されている。 一方、華源・上海市副市長は、より緊密な実務協力を期待すると発言。「両岸の同胞は常に１つの家族だ。私たちは頻繁に行き来し、ますます親密になっている」と語った。 華氏は上海市で台湾への団体旅行が再開されるとも発言。中国では新型コロナウイルスの流行収束後も、台湾への旅行が全面再開されていない。