【MLB】地区シリーズの全4カードが1勝1敗スタートになるのは史上初 スイープなしは2年ぶり7度目
2024年のポストシーズンは地区シリーズの全4カードが第2戦までを終了。ロイヤルズ対ヤンキース、タイガース対ガーディアンズ、パドレス対ドジャース、メッツ対フィリーズとすべてのカードが第2戦目を終えて1勝1敗となった。地区シリーズはストライキによる変則シーズンとなった1981年に初めて行われ、1995年から常設されているが、全4カードが1勝1敗になるのは今年が初めて。劇的な展開の試合も多く、どのカードも連日、白熱した戦いが繰り広げられている。 【動画】タイガースのタリック・スクーバルが7回無失点の快投 地区シリーズが現行のフォーマット(2試合・2試合・1試合)になってからでは、1勝1敗でホームに戻ることになった44チームのうち29チーム(65.9%)が地区シリーズを突破している。よって、データ上では第3戦と第4戦をホームで戦うロイヤルズ、タイガース、パドレス、メッツが有利な立場にあると言える。特にタイガースは第5戦に絶対的エースのタリック・スクーバルを起用できるため、ホームで2連勝できなかったとしても地区シリーズ突破が見えてきた。 今年は地区シリーズが開催される31度目のシーズンとなっているが、地区シリーズで1つもスイープがなかったのは7度目(前回は2022年)。また、4カードのうち3カードが1勝1敗になったことは、過去に7度(2002年・2003年・2011年・2013年・2015年・2021年・2022年)あった。全4カードが第5戦までもつれたのは、過去に2012年の1度だけだが、どのカードも白熱した戦いが繰り広げられていることを考えると、12年ぶりに全4カードが第5戦までもつれる可能性もありそうだ。