トランプ復活で「投資の一寸先は闇」と心得よ…それでもプロの分析で見えた!「関税大暴落」で大化けする「最強銘柄」の探し方
波乱相場で狙うのは「グロース株」だ!
周知のように、東証グロース市場は、全体としてここ数年間で東証プライム市場に対して大幅に劣後している経緯がある。淡々と、継続的にアンダーパフォームしているのだ。 図:過去1年間の東証グロース市場指数と東証プライム市場指数の推移 米国および日本の金利の上昇によって、割安株買い・割高株売りの需給が多く発生していることが大枠としてあるが、米国が利下げに転じた現在も指数の動きは冴えない。おそらくは、底堅い米国景気とトランプ氏の再選によって期先のインフレの再燃を織り込む形で長期金利が上昇していることが主因だろう。 この環境下で、あえて東証グロース市場に資金を投じることの是非について疑問を抱く方も多いだろう。 しかしながら、こういった状況でも、すべてのグロース銘柄のパフォーマンスが悪化しているわけではない。しっかりと高い成長を実現できている銘柄は、株価もしっかりと評価されているのだ。
投資の醍醐味「真の成長株」をさがせ!
単に、東証グロース市場内の銘柄は、成長速度に依存するように、株価の騰落の格差が大きいのだ。実際に、東証プライム市場と東証グロース市場の銘柄について、過去6ヵ月間の株価の騰落率を算出し、それぞれの市場で上位10%、下位10%の騰落率の値を比較すると、東証グロース市場が東証プライム市場の上位値を上回り、下位値は下回っていることが分かる。 つまり、それだけ銘柄間の勝ち負けの度合いが大きいことになる。 図:東証プライム、グロース市場銘柄の過去6ヵ月騰落率の上位下位10%点 言い換えれば、このような環境下でも強い上昇を遂げた銘柄は存在しているわけで、それらの銘柄を丁寧に抽出できれば、外部環境に左右されにくい真の成長銘柄をつかむことも可能となるだろう。 これは、投資の醍醐味でもある。 後編『トランプ大波乱で「スカイマーク」に要注目!日本株の正念場で輝きを増す「珠玉の16銘柄」を一挙公開する!』では、真の成長株の発掘を試みてみよう。
大川 智宏(智剣・OskarグループCEO兼主席ストラテジスト)