飯田文化会館で最終調整する飯田高邦楽班

　31日に岐阜県で開幕する第48回全国高校総合文化祭「清流の国ぎふ総文2024」（総文祭）を前に、日本音楽部門に出場する長野県飯田高校邦楽班の2、3年生10人が24日、飯田文化会館のホールで最終調整した。出場は2年ぶり。 　昨年11月に行われた第39回県高校邦楽フェスティバルで飯田高の邦楽班が最高の最優秀賞を受賞し、総文祭に県代表として推薦された。 　演奏曲は「三つのエスキス」で、班長で3年の田中理子さん（17）は強弱の表現をポイントとして指摘。この日は本番を想定して飯田文化会館のステージで音を合わせ、テンポを含め修正箇所を確認し合った。 　優秀校による8月の東京公演に参加できる上位4位以内を目指す。田中さんは「仕上がりは順調だと思う。曲のイメージを全員で共有し、全国の舞台を楽しみたい」と話した。 　高校から琴を始める班員がほとんどで、班活動は放課後の2～3時間。地元を中心に活動する生田流宮城社大師範の大平睦さんの指導を受ける。大平さんは「本番が近づくにつれ、一体感が増してきた」といい、総文祭に向けて「練習してきたことを存分に発揮してほしい」とエールを送った。 　総文祭は「文化部のインターハイ」とも呼ばれ、今大会は全国から約2万人の高校生が参加する予定。うち日本音楽部門は31日と8月1日に開催し、都道府県代表の45校が演奏する。