「おとぎ話のよう」躍進続けるJ1首位町田を大手海外メディアが特集! 指揮官にも着目「最も異例な点はゴウ・クロダの存在だ」
日本代表に3名が選出
躍進を続けるFC町田ゼルビアに海外メディアも注目している。 大手スポーツメディア『The Athletic』で、ニック・ミラー記者が昇格1年目ながら現在、28節終了間時点でJ1首位に立つ町田を「おとぎ話のようなクラブ」として特集。記事では、下馬評を覆し、奇跡の優勝を果たした各国のクラブに触れつつ、「日本でまさにそれが起こるかもしれない」とし、こう記している。 【画像】ついにW杯アジア最終予選がスタート!中国、バーレーンとの闘いに挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介! 「日本のサッカーを学んでいる人でなければ、おそらくこのクラブのことは知らないだろう。町田は首位に立っているだけでなく、昨年2部リーグで優勝して、今シーズンは初めてトップリーグでプレーしている。それだけでなく、2年前は高校のチームを指導していたプロサッカーで働いたことのない監督の下、J1リーグをリードしているのだ」 また黒田剛監督にも着目。「このチームの主役であり、間違いなくこの非常に異例なチームで最も異例な点はゴウ・クロダの存在だ」とし、昨季、就任1年目でチームを初のJ1昇格に導き、今シーズンも手腕を振るっている指揮官を次のように紹介した。 「町田に雇われる前、プロ選手としての経歴のないクロダは、28年間、青森山田高校のコーチを務めていた。町田のようなレベルのクラブでは前例のない人事だったが、それほど不合理なことではない。日本では、高校フットボールのレベルと人気は、米国の大学スポーツとほぼ同等だからだ。 青森山田で、クロダは名声を築いた。プロとして活躍する選手を輩出したことだ。日本代表の柴崎岳や松木玖生がその代表例だ」 そして、町田のサッカーも称賛。「典型的な日本のプレースタイルは、技術的で、ボールの保持を基本とし、特に肉体的な要素はない。クロダと町田はそれを覆し、かなり直接的でエネルギッシュなプレーで、多くの対戦相手を困惑させてきた」と称えた。 日本サッカー協会は8月29日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の中国戦とバーレーン戦に臨む日本代表のメンバーを発表。欧州組が大勢を占めるなか、町田からは谷晃生、中山雄太、望月ヘンリー海輝と最多の3選手が選出された。 町田のめざましい快進撃が止まらない。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部