大坂の陣400周年プロジェクト「大阪城天守閣の秋まつり」。見どころは迫力のステージ/大阪
大坂の陣400周年プロジェクトの一環として、大阪城天守閣(大阪市中央区)が11月2日、3日の2日間、「大阪城天守閣の秋まつり」を開催する。 今年は豊臣勢と徳川勢が激突した「大坂冬の陣」から、来年は「大坂夏の陣」から400年の節目を迎える。大阪城天守閣では、この2年間を大坂の陣400年イヤーと位置付け、四季のイベントを通じ、秀吉没後の豊臣家の実像や大坂の陣の意味を問い直すとともに、広く大阪城の歴史や大阪の伝統文化にふれてもらう機会ととらえている。
諏訪流放鷹術の実演や伝統古武道演武など
秋のイベントでは、日本放鷹協会の鷹匠による諏訪流放鷹術の実演や、豊臣勢の名将真田幸村ゆかりの紀州九度山真田太鼓保存会が打ち鳴らす和太鼓演奏、奈良宝蔵院流槍術保存会が披露する伝統古武道の演武など、迫力あふれるステージが見どころ。鷹で獲物を追い込む鷹狩は、軍事訓練の一環として盛んに実施された。槍は戦国時代の白兵戦で主力の武器だった。 講談と歴史再現パフォーマンス「大坂冬の陣・真田丸の戦い」も、話題を呼びそうだ。真田丸は幸村が築いた大坂城のとりでで、冬の陣で徳川勢をさんざん苦しめた。この真田丸の攻防をテーマに、講談師旭堂南陵さんの名調子と、芸能集団東西屋による歴史再現パフォーマンスが、天守閣前本丸広場で競演する。 天守閣内では歴史トークライブ「大坂冬の陣」を開催(電話による要予約)。イベントの料金は無料(大阪城天守閣入館料は有料)。問い合わせは大阪城天守閣(06・6941・3044)まで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)