減らない精神的な過労死 身体的な過労死は減少傾向 「過労死防止法」10年 心も体も健全な働き方改革へ
■トップが決断「仕事とプライベートが取り合うんじゃない」
トップが働き方にメスを入れ、意識が変わってきた会社もある。 大阪のゼネコン「三和建設」。かつては、昼間は工事に立ち合い、夜になってから事務作業をする毎日だった。 三和建設 横尾英之さん:午前7時には来て、午後10時、11時は普通にありましたね。休みも、土曜仕事、日曜仕事。お客さんに建物引き渡す1、2カ月前は休みなしが普通の状態にあった。 しかし数年前から、パソコンは午後8時に強制的にシャットダウンされるように。 三和建設 横尾英之さん:『そんなん無理やで』って思いましたよ。やってみたらどうにかなるもんで、やっぱり時間だらだら使ってたんかなっていう感覚はありましたね。 さらに… 三和建設 横尾英之さん:土日が完全に休み。2日休めるとだいぶ疲れはとれますよね。私らの時代とはまるきり変わったかなと思いますね。 「持続可能な働き方」を目指して改革に取り組んだ結果、離職率が低下し、社員数もかつてないほどの規模に増えてきているという。 三和建設 森本尚孝社長:仕事とプライベートが取り合うんじゃなくて、それぞれが一体のものとして充実していく。人生の中に仕事が取り込まれていく。決して無理になっていないという姿を求めていきたい。 意欲的に改革に取り組む企業もある中、本当の意味で心も体も健全な働き方ができる社会はやってくるのだろうか。 (関西テレビ「newsランナー」2024年6月20日放送)
関西テレビ