早朝の太極拳、活動20年 となみ倶楽部、県西部5市に会員37人
●若者も参加「ゆるく末永く」 砺波市の「となみ太極拳倶楽部」が10月、活動20周年を迎えた。週4回、砺波チューリップ公園などで早朝の太極拳に励んでおり、健康志向や気楽な雰囲気が受けて会員は県西部5市の37人に拡大した。20日に砺波市で開かれた記念の集いでは35人が「二十歳」を祝い、歩みを振り返った。 中国・黒竜江省医院の邵(ショウ)明吉(ミンジー)医師が2004(平成16)年8月から1年間、砺波総合病院で研修した際、税理士の渡辺耕一さん(80)と知り合い、04年10月19日に砺波市内の公園で太極拳を教えたのが始まり。医師が帰国後も渡辺さんら15人程度で続けた。 新型コロナウイルスの影響で20年に活動を一時休止したもののすぐに再開。昨年には砺波市内の高齢者施設で太極拳の指導や披露を行った。活動の場であるチューリップ公園では清掃奉仕を続けている。 渡辺さんは相談役に退いたものの中心メンバーとして活動し「太極拳のおかげで人のつながりができた」と話した。最高齢の橋場文子さん(87)は「朝早いのはしんどいけど、仲間と話すると元気になる」と生きがいになっている。 ●砺波で記念の集い 記念の集いでは邵医師のメッセージが披露され、渡辺さんに記念品が贈られた。兵庫県加古川市に住む日本製麻相談役の大西清さん(75)も夫婦で参加。砺波市内に勤務時代に入会し「砺波で生まれた交流は大きな財産」と話した。 高齢者だけでなく、30代の若者の参加もあり、今年も5人が新たに入会した。前田正会長(51)は「ゆるく末永く活動を続けていきたい」と話した。