まさに秘境 大河ドラマで一躍人気の観光地に!…とはいえ災害のたびに維持管理に四苦八苦 雄川の滝、有料化スタート 南大隅町
環境省と鹿児島県南大隅町は1日、これまで無料だった同町根占の観光名所「雄川の滝」への入域料徴収を始めた。大人(中学生以上)が300円、小学生150円で、小学生未満は無料。入り口に料金所を設けて係員を配置し、来場者に現金で支払ってもらう。滝周辺の維持管理費などに充てる。 【写真】〈関連〉エメラルドグリーンの滝つぼが映える…観光客に人気の雄川の滝=南大隅町根占
雄川の滝は、落差46メートル、幅60メートルあり、エメラルドグリーンの滝つぼが映える名所。国立公園に指定されている。新型コロナ禍前には、国内外から年間10万人以上が訪れていた。 町は災害復旧や施設の維持管理などで毎年1000万円以上負担しており、財源確保が課題だった。昨年11月に有料化の実証実験を実施。来場者の大半が理解を示したことなどから、入域料徴収を決めた。 徴収係は、町シルバー人材センターに委託。セレモニーが7月1日にあり、町や町観光協会の職員ら約10人が参加。石畑博町長(68)は「丁寧に迎えて、来てよかったと思われるようになってほしい」と述べた。 環境省霧島錦江湾国立公園管理事務所の国立公園管理官の竹ノ内亜衣さん(33)は「多くの人に来てもらい、環境保全との両立ができるような入域料の使い方を検討したい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島