《5月26日逮捕》長野立てこもり4人殺害「配慮と誠意に欠けた対応」をとる容疑者の両親に募る不満
驚愕!ジェラート店を営業再開した両親の心中
散歩中の女性2人を刃物で刺殺し、駆けつけた警官2人を猟銃や刃物で殺害。その後、犯人が半日間にわたり自宅に立てこもるという、のどかな田舎町で起きた凄惨な事件から半年余り――。 【画像】「馬鹿にしていると思った」…警察官まで射殺 青木被告「戦慄の素顔」写真 現場となった長野県中野市の青木政憲被告(32)の自宅には、今なお規制線が張られていた。 青木被告は3ヵ月の鑑定留置の末、刑事責任能力があったと判断され、’23年11月に殺人と銃刀法違反の2つの罪で起訴されている。犯行現場からほど近くに住む住民は、現在もその余波が続いていると明かす。 「犯行現場となった工場はその後、スキーやスノーボード業者の倉庫になりました。事情を知っている地元住民は、周辺にはあまり近づきません。政憲くんが所属していた祭りの『保存会』の集会でも、事件の話になるとみんな口をつぐみ、タブー化しているんです」 青木被告は、市議会議員の父・正道さん(事件発生後に議員辞職)とジェラート店などを営む母のもと、3人きょうだいの長男として育った。 ふたりとも以前は良き両親とみなされていたというが、両親の事件後のずさんな対応に地元では不満が募っている。青木家と交流が深かった別の近隣住民が声を荒らげる。 「6月にご両親が、『お騒がせしました。今は知人の家に身を潜めています』と挨拶に来ましたね。現在も中野市の家には帰っていないようです。母屋の前に車が停車しているのをたまにみかけますが……。事件直後に地元紙の取材に夫婦で答えただけで、被害者の遺族へ謝罪した形跡がみえないんです。 11月には地元テレビ局の番組で、正道さんが保有する果樹園で草刈りをしていた男性が『父に頼まれてやっている』と発言していましたが、後に取材に答えていたのは、実は正道さん本人だと発覚しました。『あれだけの事件があったのに姿をくらまし、配慮と誠意に欠けた対応ではないか』と疑問を呈する人達もいます」 事件後、同市内にあった両親の営むジェラート店は、隣で営業していたラーメン店に経営譲渡したと噂されている。しかし、半年たたずして、車で1時間ほどの距離にあったジェラート店の別店舗を、両親はひっそりと営業再開しているのだという。 「集落の男性が10月にその店の付近に行った際に、ジェラート店の前を通ると青木夫妻に挨拶されたそうです。”身バレ”を恐れてか、帽子を深く被りマスク姿だったとか。 ご両親の気持ちも分かります。でも、ここは小さな街で人間関係が密な地域です。店の再開よりも遺族の方への誠意ある対応が先ではないか、とも思ってしまうんです」(同前) 住民を震撼させた凶行の傷跡は、深く刻まれている。青木被告は裁判員裁判によって裁かれる見通しだ。 『FRIDAY』2024年1月5・12日号より
FRIDAYデジタル