男の料理磨き続け丸10年 福島県南相馬市の「食べよう会」
福島県南相馬市の男性料理グループ「食べよう会」は活動開始丸10年を経た。今月から11年目に入り、会員たちはさらに料理の腕を磨こうと張り切っている。 2013(平成25)年に市主催の「男性のための料理教室」を受講したメンバーが、翌年から「食べよう会」と名称を変え、自発的に活動を続けてきた。毎月第1水曜日に鹿島区の鹿島保健センターの調理室に集まり、市の栄養士や食生活改善推進員のアドバイスを受け、料理を学んでいる。 現在メンバーは70代の男性9人で、このうち4人は発足時から活動している。「ご飯、みそ汁、目玉焼き」でスタートしたメニューは、回を重ねるごとに多彩になり、手の込んだ品目も登場するようになった。会員が料理本を見てレシピを選び、挑戦している。実習後は家族や近所の人に振る舞い、喜ばれているという。 料理の楽しさと共に準備や調理、後片付けの大変さも実感している。遠藤富衛会長は「毎日3食、レシピなしで家庭の食卓を彩ってくれる女性の能力のすごさが分かり、ただただ感謝しかない」と話している。
(相双版)