柔道・阿部一二三 「絶対いなくてはならない」大学時代からの付き人への思い「家族みたいな存在」
パリ五輪柔道男子66キロ級で連覇を果たした阿部一二三(27)が10日放送の日本テレビ系「おしゃれクリップ」(日曜後10・00)に出演。付き人とのエピソードを披露した。 【写真】阿部一二三の「付き人」の片倉弘貴さん(2021年撮影) 大学から東京五輪が終わるまで、阿部の付き人を務めた片倉弘貴さんがVTRに登場。「大学生の頃は、24時間365日、寝る以外は一緒でした」と語った。 「俺で大丈夫なのか」と世界的選手の付き人としてのプレッシャーを日々感じていたとするも、東京五輪出場を勝ち取り、悲願の金メダルを獲得。「すごい嬉しい。ホッとしたという安堵の気持ちが大きかった」と振り返った。 東京五輪後は、片倉さんの大会に向けて阿部が付き人を担う予定だったという。しかし、その後すぐに片倉さんが頭部の違和感を覚え病院へ。VTRの中で「脳出血って診断を受けまして、そのまま入院して緊急手術」と説明した。「ICUで1週間近く入らなきゃいけなかったんですけど、すぐに一二三が駆けつけてくれて、明らかに目がパンパンで…入院期間もこれる日はほぼ毎日来てくれて。すごく支えられました」と阿部への感謝を伝えた。 この話を受け阿部は「その時、取材かなんかを受けてて、終わって携帯見て、脳出血?みたいな。とりあえず病院聞いて、病院まで行ったんですけど、ずっと泣いてました。焦ってましたね…毎日泣いてた」と話し、「弘貴の存在が僕の中では大きかったので、どうしていこうっていう」と当時の感情を吐露した。 しかし片倉さんは阿部からある言葉をかけてもらったとして「やめてもずっとそばにいて欲しいっていうことは言ってもらいました」と言い、「今回のオリンピック前も一緒に練習は毎日同行して…試合の前の日とかも、“計量クリアしたよ”って連絡くれたり。終わった後もその日の夜、電話してきてくれて。帰国した日も一緒に食事行って金メダルかけてくれて」とパリ五輪での様子を回顧。「最終的な目標は、一二三が4連覇っていう目標を叶えてあげられるように、しっかり支えてあげたい」と決意を口にして締めくくった。 スタジオでは司会の山崎育三郎から「弘貴さんはどんな存在?」と質問が。「絶対いなくてはならない存在。弘貴がいないとダメです。オリンピック勝てない」と前置きし「柔道の面で支えられてるっていうのも大きいんですけど、どちらかというと精神面で。それが、すごい救われてます。弘貴からかけてもらう言葉って自信ももらうし、気持ちが強く持てるというか。どこかで“弘貴がいなかったらどうしよう”みたいな。家族みたいな存在」と思いを伝えた。