青森県内クマ出没、年間最多の昨年上回るペース 6月25日までに235件
今年青森県に寄せられた県内のクマ出没(目撃、食害、人身被害)情報の件数は25日までで計235件に上る。年間最多を記録した昨年(1133件)の同じ時期に比べ、12件上回るペースで推移している。 東奥日報が県のデータを基に作成した出没・被害マップを見ると、出没地点は県内全域に広がっており、特に八甲田山系や岩木山山麓、日本海西海岸に多い。 今年の目撃情報は本来冬眠時期である1月から始まり、4月下旬ごろから特に増えた。人的被害は25日の死亡事故を含め3件(前年同期比1件増)。5月29日、深浦町の上長慶平地区で山菜採りをしていたつがる市の80代男性が襲われ、右耳から右顎にかけてけがを負ったのが最初だった。 6月21日には青森市荒川の八甲田の地獄沼付近でタケノコ採りをしていた市内の60代女性が襲われ、右太ももに大けがを負った。 県内のクマ出没件数はこれまで21年度が436件、22年度が295件と推移してきた。