平祐奈が自身初の“金髪姿”で挑む『ネムルバカ』にも期待

　このように子役時代から幅広い役を演じてきただけに、どれも高いレベルでこなせる女優という印象がある。しかし、強いて女優としての強みを挙げるならば、共感力ではないかと筆者は思う。平が演じるキャラクターは、些細な仕草から表情に至るまでどれもリアリティがあって、等身大の“親しみやすさ”が感じられるのだ。だからこそ、私たちは感情移入しやすいし、それがゆえに作品の没入感を高めているのだろう。 　決して誇張することのない彼女のリアリスティックな演技は『おむすび』でも健在。関西弁は初挑戦だったようだが、ナチュラルで違和感がない出来だったし、沙智とやり合うシーンでは、関西人らしい人懐っこい一面も絶妙なタッチで表現してみせた。本作では橋本とは『奇跡』以来の共演ということで、橋本との掛け合いにも注目が集まっているが、早くも相性の良さを見せており、すでに橋本演じる結の支えになっている。 　2025年に公開を控える映画『ネムルバカ』では、乃木坂46の久保史緒里とともに主演を務めている平。初めての金髪にも挑戦し、26歳にしてまだまだ知られざる表情を私たちに届けてくれそうだ。 参照 ※ https://realsound.jp/movie/2024/09/post-1778208.html