職場の優秀な人が「上司のクセ」を徹底的に調べる理由
どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から「こんな本が30年前に欲しかった」「今までにない知恵がつく」「上司には絶対に見せられない」と話題沸騰中である。今回はその中から「職場でうまく立ち回る人の共通点」についてお伝えする。 ● 上司の「こだわりやクセ」知っていますか? あなたにはこだわりやクセはありますか? どんなに些細なものでも構いません。 例えばコーヒーはホットよりアイス派だったり、飲み会は大人数より少人数が好き、などのこだわりもあれば、会話中に「えー」を多用してしまったりするクセもありますよね。 些細なこだわりは友人が覚えてくれているとちょっぴり嬉しかったりするし、逆に他人のクセは結構気になったりするものです。ちなみに僕の勤めるメガバンクには常に舌打ちしながら仕事をする先輩がいて、ある時上司に舌打ちをしてしまい大変なことになってしまったという事件に遭遇したことがあります。 実は、「上司や先輩のクセ」を知っておくことは、非常にコスパが良いです。今回はその理由についてお伝えしていきましょう。
● 上司のクセに合わせると、手間が減る こだわりやクセはプライベートだけでなく仕事でも年を重ねれば重ねるほど出てきて、特に上司や先輩のこだわりやクセはけっこう厄介です。 しかし実は逆に、こだわりやクセのポイントにさえ対応できていれば、意外と他は適当でも何も言われないということもよくあります。このような上司や先輩のこだわりやクセを知っておくと、無駄に資料を再作成させられたりするといった二度手間を極力回避できるようになります。 ● こだわり・クセは「3つ」くらいに絞って覚えよう 上司・先輩のこだわりを調べていくときにもコツがあります。 闇雲に相手のクセを知ろうとしてしまうと、たくさんのクセが出てきてしまい、対処が難しくなってきます。 ここでポイントなのは、相手のクセやこだわりを最大3つに絞るように考えることです。上司の仕事のこだわりポイント3選、先輩のクセ3選みたいな形で「ここさえ押さえておけばOK」といったイメージで考えます。例えば、僕が実際に経験したのは「資料は紙でしか見ない」「メールを打っている時に話しかけると怒る」「口頭の指示は2~3日で忘れる」などです。 彼らと仕事をするうえではこの3選だけを意識してください。これだけで、報告や相談などの大抵の仕事は効率良く進むようになります。もし、余力があれば、この3選を5選に増量する、上司・先輩だけでなく後輩やお客さんにも対象を広げてみることもお勧めします。 (本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を加筆・編集・調整した原稿です)
たこす