芦屋で「路上強盗被害」うそだった 負傷の会社役員を偽計業務妨害容疑で逮捕「自分で腹部を刺した」 兵庫県警
「刺されて、かばんをとられた」などと知人に虚偽の説明をして110番させた上、警察の業務を妨害したとして、兵庫県警芦屋署は17日、偽計業務妨害の疑いで、同県芦屋市の会社役員の男(52)を逮捕した。 【写真】30年前、のどかな町にミステリーサークル出現 大騒動その後 逮捕容疑は9日午前6時ごろ、同市西蔵町の路上で、車で迎えに来た知人男性に「振り向いたら刺された」「かばんをとられた」などとうその犯罪事実を説明し、男性に110番させて同署員ら約40人の業務を妨害した疑い。調べに対して「自作自演の強盗被害を説明して110番させた」と容疑を認めている。 同署によると、男は当初、「(犯人に)逃げられた」などと説明していたが、現場付近で争う声を聞いたり、逃走する人物を見かけたりした人はおらず、防犯カメラにも映像が残っていなかった。その後の調べで「自分で腹部を2カ所刺した」などと説明し、強盗事案が虚偽だったと判明。退院を待ち、17日に逮捕した。今後、動機の解明などを進める。 同署によると、当時、強盗傷害事件として捜査し、近隣署を含めて緊急配備をかけた。「ひょうご防犯ネット」にも「刃物使用の強盗事案の発生」として配信したため、芦屋市教育委員会が各学校園に緊急で連絡し、集団下校などの対応に追われた。