安田顕は『大奥』でどのような顔を見せてくれるのか 亀梨和也との掛け合いにも注目
2024年1月18日からフジテレビ系で放送がスタートする木曜劇場『大奥』に安田顕が出演することがわかった。本作には主演の小芝風花のほか、亀梨和也(KAT-TUN)、西野七瀬、宮舘涼太(Snow Man)らの出演が既に発表されている。フジテレビの『大奥』といえば、名だたる俳優が出演してきた名シリーズ。今回の放送は、2005年の連続ドラマ『大奥~華の乱~』(フジテレビ系)以来、約20年ぶりとなることから、令和版『大奥』がどう描かれるのかも気になるところ。そんな本作で安田が演じるのは、将軍・徳川家治(亀梨和也)の重要な秘密を握る老中の田沼意次だ。 【写真】『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』インタビューカット ここで注目したいのが、安田の直近の活躍ぶりだろう。演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーとして活動する安田だが、ドラマ・映画に引っ張りだこだ。現在放送中の『セクシー田中さん』(日本テレビ系)では三好圭人役で、ペルシャ料理店「Sabalan」のマスターを演じている。長髪をひとつに結び、打楽器「ダラブッカ」を演奏する姿も見せ、セクシーな大人の魅力で視聴者を虜に。第6話ではダラブッカ初心者の笙野(毎熊克哉)のサポートとして、ステージ上でセッションを披露。まさにプロの楽器奏者のような眼差しと包容力溢れる笑顔が印象的だった。 だが安田の魅力は、そんな天性の色気だけではない。『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(TBS系)では壮大な愛で娘を見守るシングルファザーを演じ、『PICU 小児集中治療室』(フジテレビ系)では優しさと厳しさで後輩医師たちを導きながら小児医療に尽力するPICU医を演じた。ホロリと涙を誘うヒューマンドラマにおいて、暖かい芝居で世界観を創り上げる手腕も素晴らしい。 その一方で、突き抜けたキャラクターと言えば『逃亡医F』(日本テレビ系)での佐々木世志郎役や『しもべえ』(NHK総合)での謎のおじさん・しもべえ役だろう。思わず笑ってしまうような奇抜なキャラクターや、奇妙な出で立ちの役もピタリとはまり、味のある芝居でインパクトを残してきた。そんな安田だからこそ『大奥』での田沼意次役では、数ある芝居の引き出しの中からどのような顔を見せてくれるのか期待せずにはいられない。 安田が演じる田沼は、陰謀家で上昇志向の塊というキャラクター。貧乏な旗本出身だったが破竹の勢いで出世を果たし、幕政のトップの老中にまで上り詰めた人物だ。歴史的には「賄賂を使った政治」の印象が強いことから、本作でも“悪役の顔”をした安田を見ることができるかもしれない。一方で、今回は“愛”をテーマにした『大奥』になるとのこと。田沼の存在がどのように“愛”を揺るがしていくのかも気になるところだ。「家治の重要な秘密を握る」という点でキーマンとなりそうな田沼。家治を演じる亀梨との芝居の掛け合いにも注目したい。 安田は田沼の人物像について、「自分自身が悪いことをしているという自覚は全くなくて、自分の信条のもと突き進んでいった結果、周りから見たら受け入れがたい人物になっている。全ては自分の志のために行動している人なのかなと思っています」と語っていることからも、ドラマを大きく引っ掻き回してくれそうだ。 “愛”をテーマに描かれる『大奥』。豪華絢爛な衣装、セット、そして最高の役者陣の一人に安田が加わったことで、令和版『大奥』が、更に深く面白い物語になることを期待したい。
Nana Numoto