個性あふれる軍手・手袋を発表 富山大生がアイデア、会社と連携し商品開発
富山大芸術文化学部の学生が、軍手・手袋製造の勝星産業(富山県南砺市井波)と連携して進めてきた商品開発の発表会は2日、小矢部市の三井アウトレットパーク北陸小矢部で開かれた。18人が個性あふれるアイデアを紹介。試作品を9月8日までアウトレットで展示販売し、一部を同社が製品化する。 商品開発は県総合デザインセンターの産学官連携事業「とやまデザイン・トライアル」の一環。県内の企業と大学をつなぎ、デザイン分野の人材を確保するため、2016年から取り組んでいる。 芸術文化学部の学生は6月に勝星産業の工場でゴム手袋の機械加工や布製手袋の縫製などの工程を見学。その後、試作を重ねた。 2日は3、4年生と留学生計18人が個人やグループで考えたオリジナルの軍手、手袋を発表。バスケットボールの選手や学芸員、トウモロコシ農家向けのニッチなもの、おにぎりや和柄をデザインした日本の魅力を表現したものなどを紹介した。
試作品はアウトレット内にある同学部の芸術発信拠点「Meets GEIBUN」で展示販売する。勝星産業の西村正浩営業部長は「2カ月間での皆さんの成長を感じた。私自身も勉強になった」と話した。販売期間中の売り上げなどを踏まえ、2、3点を来年春ごろに製品化するという。