<明秀旋風’22センバツ>選手紹介/6 小久保快栄三塁手(2年) プロの伯父の教え胸に /茨城
三塁から大きな声を掛け続ける、チームのムードメーカーだ。伯父はプロ野球で2000安打を達成したソフトバンクの小久保裕紀2軍監督、父隆也さん(48)も強豪・智弁和歌山の投手として2回甲子園に出場した経験を持つ。「比べられて嫌だったけど、これは宿命」。注目される機会が多いからこそ恥ずかしくないプレーをしようと、プレッシャーを力に変えてきた。 小学5年の夏、和歌山の父の実家を訪れた際、伯父からバットを買ってもらった。うれしくて、そのままバッティングセンターへ。そこで伯父から教えてもらった太もも内側の筋肉の使い方は、今も意識する。 昨秋の公式戦10試合で、打順は主に7番ながら打率4割1分4厘をマーク。県大会準々決勝、昨夏甲子園出場の鹿島学園戦では同点に追いつかれた直後の五回表にソロ本塁打を放ち、チームに勢いをつけた。 幼い頃から野球の基礎を教えてくれた父には、離れて暮らす今も自主練習の動画を送ってアドバイスを受けている。「恩返し」の思いを胸に、夢の大舞台に臨む。=つづく ……………………………………………………………………………………………………… ■人物略歴 ◇小久保快栄三(こくぼ・かいえい)さん 和歌山・西和中出身。188センチ、79キロ。右投げ右打ち