鈴木清順の名作が“本当の色”でよみがえる 『東京流れ者』4Kデジタル復元版で9月27日公開
鈴木清順監督作『東京流れ者』が4Kデジタル復元され、『東京流れ者 4Kデジタル復元版』として9月27日より公開されることが決定した。 【写真】場面カット(複数あり) 『ツィゴイネルワイゼン』、『陽炎座』、『夢二』の“浪漫三部作”などで知られ、ウォン・カーウァイ、ウェス・アンダーソン、ジム・ジャームッシュ、クエンティン・タランティーノ、パク・チャヌクらに影響を与えた鈴木清順。なかでも『東京流れ者』は『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフンがベストリストの1位に選び、デイミアン・チャゼルは『ラ・ラ・ランド』でオマージュを捧げている。 そんな本作の4Kデジタル復元が、鈴木清順生誕100周年プロジェクトの一環として実現。2022年に『殺しの烙印』4Kデジタル復元版のレストレーション作業を手掛け、同作にヴェネチア国際映画祭クラシック部門最優秀賞をもたらしたImagica EMSが、当時の色を調査研究し可能な限り正しく再現する「カラーフィルム・シミュレーション」を用いて『東京流れ者』の“本当の色”をよみがえらせた。 この4Kデジタル復元版は、2024年6月22日にイタリアの第38回チネマ・リトロバート映画祭(ボローニャ復元映画祭)にてワールドプレミアされ、今回の公開が日本のスクリーンで初披露となる。 そしてこの『東京流れ者』4Kデジタル復元版をはじめ『刺青一代』『花と怒涛』などの作品を収録した「鈴木清順生誕100周年記念 ブルーレイボックス其の参『セイジュンと流れ者』」も9月4日にリリースされる。
リアルサウンド編集部