【オーストラリア】豪7月の住宅融資、3.9%増で伸び続く
豪政府統計局(ABS)は8日までに、2024年7月の住宅融資総額(季節調整値)が305億8,000万豪ドル(約2兆9,432億円)と、前月比3.9%増、前年同月比26.5%増だったと発表した。前月に続き増加した。居住用物件と投資家向け物件の新規融資額の平均は、どちらも64万1,000豪ドルで過去最高となった。【NNAオーストラリア編集部】 居住用物件の融資額は188億8,000万豪ドルと、前月比2.9%増、前年同月比21.4%増だった。投資用物件は117億1,000万豪ドルで、前月比5.4%増、前年同月比35.4%増だった。 居住用物件の融資成約件数は、◇住宅建設向け:2,872件(前月比3.7%減、前年同月比15.2%増)◇新築住宅購入向け:1,730件(3.2%増、11.2%増)◇中古住宅購入向け:2万2,754件(3%増、11%増)――となった。 初回住宅購入向け融資件数は、9,991件で前月比0.8%増、前年同月比12.8%増だった。 ■個人融資総額は2.2%増 個人向け新規融資総額(固定金利)は、前月比2.2%増(前年同月比20.2%増)の26億8,000万豪ドルだった。 商業向け新規融資総額(建設向け)は、前月比3.8%増(前年同月比76.6%増)の29億2,000万億豪ドルだった。 ■承認件数の増加が貢献 国内全体の投資用物件向けの新規融資総額は過去1年間で伸び続けている。ABSで金融統計部門を統括するタン氏は「住宅価格の上昇も影響したが、新規融資の承認件数が増えたことが融資額増加に大きく貢献した」とした。