ソフトバンクの近藤、難敵を攻略 ロッテ佐々木から自身初安打で先制―プロ野球
ソフトバンクの近藤は難敵攻略に燃えていた。 0―0で迎えた四回1死一、三塁。ロッテ・佐々木の外角低めに落ちるフォークを抜群のリストワークで拾うと、打球は三塁手の横を抜けて左翼線へ。「チャンスを絶対に生かそうと集中した。うまくコンタクトすることができたと思う」。一塁上で両手をたたきながら、技ありの先制打を喜んだ。 佐々木から初めて放った一打。昨季の8打数無安打など過去3年間で17打数安打なし、計12三振を喫していた「天敵」を攻略した。 日本ハムから移籍した昨季、本塁打と打点部門で2冠を獲得。昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表で共に戦った大谷(現米大リーグ・ドジャース)を「すごい打撃センスの持ち主」とうならせた好打者は、注目の右腕に一矢報いようと闘志をたぎらせていた。 今季就任した小久保監督は、得点を稼ぐ5番打者として起用。ポイントゲッターぶりを発揮している近藤の一打を振り返り、「これまで(佐々木に)苦手意識があったみたいだけど、これからが楽しみ」。今後の好勝負を期待した。