ETV特集『山田太一からの手紙』11・9放送 脚本家・山田太一さんが多くの人に書き送った膨大な手紙からその思いをたどる
ETV特集『山田太一からの手紙』(Eテレ 午後11時~11時59分)が11月9日(土)に放送される。 【写真】山田太一 昨年11月に亡くなった日本を代表する脚本家・山田太一さん。筆まめで知られる山田さんは、多くの人に膨大な手紙を書き送った。それは、仕事仲間や知人にとどまらない。一般の方からのファンレターにも直筆で、長文の手紙を送った。 名作「ふぞろいの林檎たち」に出演した中島唱子には、「この役を決して卑下して演じてはいけない」、初期の山田作品の常連・小倉一郎(小倉蒼蛙に改名)には、「僕には絶対必要な俳優さんです」。それらの手紙には、山田さんのテレビドラマへの熱い思いと同時に、晩年には、今のテレビのありようへの違和感もつづられている。 山田さんが書き送った膨大な手紙から、それを受け取った人が何を感じ、山田さんがテレビの世界に何を託してきたのか、自らも山田さんと交流のあったディレクター・合津直枝がたどる <合津直枝ディレクター コメント> 山田太一さんが逝って1年になるが、山田さんが遺したものは、テレビドラマの名作群やインタビュー以外に、書き送られた手紙の中にあった。 取材を経て、テレビを愛し、真摯に「弱きものに手を差し伸べる」山田さんの生きる姿勢を垣間見る思いがした。日本のドラマ史をリードしてきた山田太一さんを偲ぶ手立てとしてほしい。 ●プロフィール…NHK連続ドラマ『書店員ミチルの身の上話』全10話の脚本・演出・プロデュース、映画「落下する夕方」脚本・演出・プロデュース、映画「幻の光」企画・プロデュース、NHKドキュメンタリー『1999・大島渚・映画と生きる』など多数。
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