朝倉未来vs平本蓮がついに実現。ともに「負けたら引退」を宣言【超RIZIN.3】
RIZINが3月16日、都内で「超RIZIN.3 超緊急記者会見」を開催した。会見では7月28日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで「超RIZIN.3」を開催し、そこで朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)と平本蓮(剛毅會)が対戦することも合わせて発表された。 会見には両選手が揃って登壇。平本は「自分が目標としていた試合でもあるし、朝倉未来という存在が自分の中で刺激を与えてくれて」「唯一無二の存在で」「すごく自分の中で刺激があるというか…」などと殊勝に朝倉に対する気持ちを明かしたかと思いきや「尊敬とか憧れとか、そんなもんあるわけねえだろ、バカ! ケラモフに負けていじけて、YA-MANにのばされていじけているんで、僕が最後のとどめを刺そうと思います。ボコボコにします。以上」と豹変。 朝倉は「去年の年末に弟から刺激をもらって、俺がRIZINのフェザー級を引っ張ってきたという自負はあるので、年末にトップ戦線に食い込みたいという中で、復帰戦に楽な相手を用意してもらったみたいな。ボッコボコにして痛めつけてやろうと思っています」と勝利宣言を放ったうえで「もし、万が一、平本に負けたら、俺はこの格闘技人生、引退します」と「負けたら引退」宣言。 これに平本も「いや、俺もこいつに負けたら引退します。絶対に負けるわけないんで。朝倉未来なんかに負けたら引退します。ここで約束します」とこちらも負けじと「負けたら引退」宣言。 朝倉が「ということなんで平本の引退試合を見に来てください」と言えば、平本も「朝倉未来の引退試合を楽しみに皆さん来てください」と返すなど、ともに引退をかけた一戦となった。 朝倉が「過去最高の仕上がりにして。負けるわけがない。俺はフェザー級のトップのほうなんで」「3勝3敗の坊やを痛めつけます」と言うたびに平本は「YA-MAN以上の失神をさせますよ」「3勝3敗の坊やとの試合がビッグマッチになってしまう朝倉未来なんで、皆さんそこは触れないでください」とたびたび割って入る。 昨年11月にYM-MANに失神KO負けを喫して以来の再起戦となる朝倉はコンディションついて「相手がどうとかいうよりも、引退をかけた試合なので。長い格闘技人生の最後が平本では終われないんで、本気で仕上げてくる」などと語った。 その後も丁々発止のやり取りが続き、その中で平本が「負けたほうがベルトを巻くタイトルマッチ」を提案。また朝倉は昨年4月には平本との対戦に「メリットがない」と言っていたのだが、今回対戦を受けた理由について「直近の試合で負けたりとかあって…」と口にしたところで平本が「簡単に言えば、YA-MANにぶっ飛ばされたから決まりました。いちいち聞かなくても分かるじゃないですか」と割り込み。朝倉はここでも「楽な相手だから。俺が狙っているのは大晦日にトップに絡んでいる奴とやって復活すること。準備運動みたいなもの」とここでも勝利への絶対的な自信を見せた。 決着のイメージとしては平本が「BreakingDownルールにのっとって1分以内に倒します」、朝倉は「なるべく長い時間をかけて痛めつけようと思っている」と対照的な結末を口にした。 また今大会は2009年の魔裟斗の引退試合以来のスタジアムバージョンでの開催。同所の観客動員数の記録は2005年大晦日の「PRIDE 男祭り 2005 頂-ITADAKI-」の4万9801人なのだが、榊原氏は会見では「そのイベントを超える、格闘技界にまた一歩新しい歴史を刻めるようなイベントを作り上げたい」と語り、会見後の囲み取材でも「記録はとにかく塗り替えたいと思っている。RIZINは来年10周年ですが、PRIDE時代にやれてないことは塗り替えていきたい。そんなことを言ったら国立競技場でもやらないといけないということにもなるが、それも僕らの視野の中ではイメージとしてはあるので、まずはさいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョン」と今大会での観客動員記録更新はもちろん、2002年8月に旧国立競技場で開催され、9万1107人に観客を集めた「Dynamite! SUMMER NIGHT FEVER in 国立」級のビッグイベントの開催の可能性についても口にした。