[山口県]「デジつよ文系になる」県立大が情報社会学科新設へ デジタルに強い文系人材養成
25年度、国際文化学部に
山口県立大は13日、国際文化学部内に2025年度に情報社会学科を設置すると発表した。キャッチフレーズはデジタル社会に強い文系「デジつよ文系になる」。同大によると、国際文化系と情報系の融合学科は珍しく、文系の知識とデジタル技術を活用してさまざまな課題の解決を図る人材養成を目指す。 新学科の定員は1学年40人。カリキュラムには人工知能(AI)やプログラミング、デジタルトランスフォーメーション(DX)などデジタル技術に関する専門科目やDXを活用して地域課題の解決に取り組む演習が組み込まれている。観光や国際関係、地域文化などの科目を組み合わせた文理融合型教育を行う。授業などに活用するためのメタバース空間も整備している。 卒業後の進路はデジタル技術を活用した一般企業や官公庁での企画職、人事担当者などを想定。高校の情報科の教員免許や国が定める情報系の資格も取得可能になる予定という。 入試は一般選抜の2次試験で数学を課さないなど数学が苦手な生徒でも受験しやすくなっており、入学決定後は補習などでサポートするとしている。 会見した同大の岡正朗理事長は「社会科学や歴史、文化などわれわれが得意としている分野とデジタル分野を融合させ、新たな人材を育成したい」、田中マキ子学長は「これまでの本学の教育にデジタルの素養とビジネスマインドを取り入れることで文系の視点を持ちながら情報技術を生活者視点で活用できる人材を育成できれば」と期待する。 今月31日と来月14日にはオンラインで入試概要などの説明会、同7、21日には高校生限定のメタバース体験会を行う。詳細は同大SPARC推進室(電話083・929・6264)まで。