〔NY外為〕円、141円台半ば(17日午前10時)
【ニューヨーク時事】17日午前のニューヨーク外国為替市場では、米経済指標の発表を受け米長期金利が一時上昇する中、円売り・ドル買いの流れが強まり、円相場は1ドル=141円台半ばに下落している。午前10時現在は141円56~66銭と、前日午後5時(140円54~64銭)比1円02銭の大幅な円安・ドル高。 米連邦準備制度理事会(FRB)が午前発表した8月の鉱工業生産指数は、前月比0.8%上昇の103.1となり、市場予想(0.2%上昇)を大きく上回った。指標発表を受け、FRBが17、18両日に開催する米連邦公開市場委員会(FOMC)で大幅利下げを決定するとの見方がやや後退。長期金利が一段と上昇し、日米金利差を意識した円売り・ドル買いの流れが加速した。 米商務省が朝方発表した8月の小売売上高は前月比0.1%増加と、市場予想(ロイター通信調べ)の0.2%減を上回ったほか、7月も1.1%増に上方修正された。消費の底堅さが示される中、市場は円売り・ドル買いで反応した。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1110~1120ドル(前日午後5時は1.1128~1138ドル)、対円では同157円30~40銭(同156円48~58銭)と、82銭の円安・ユーロ高。